【インターンシップ発動編1期生】“話をすること”の大事さ

こんにちは。アーティスト志望の伊藤裕子です。

今回は私が、キャラクターのモーション制作をする上で学んだことについてお話をしたいと思います。

モーション制作はまず話し合い!

インターンシップ~発動編~のβ版は、α版が完成してから2週間後に提出します。

β版の制作では主に、プレイヤーが遊んでいて気持ちよいと思ってもらえるように、
よりゲームに合ったモーションにしていきます。
▲ゲーム制作は話し合いの毎日です。

そのためには、制作メンバーとたくさん話し合うことがとても重要です。

どんな風にキャラクターを動かしたいのかを話し合う
これがモーション制作における最初の作業になります。

まずは「この動きをキャラクターにさせたい!」ということを、
絵コンテやキャラクターのポーズを描いて皆に伝えます。

伝えるために実際に動いてみるだけでもよいのです。
目に見えるかたちで、具体的に見せることで、よりイメージが伝わりやすくなります。

出したアイデアの中には、モーションと操作のテンポが合っていなかったり、
制作期間の関係などでボツになるものもあります。

ですが!!
アイデアを出すことで、そのアイデアに対し皆から意見をもらったり
他の人からより良いアイデアを引き出すこともできるので、
アイデアは積極的に、たくさん出したほうが良いのです。

ゲームのモーションを制作するために・・・やっぱり“話し合い”!!

モーションを制作している中で、プログラマーの方や、アーティストの方から
「攻撃のモーションを制作して欲しい」と言われたとします。

しかし、それだけでは制作に必要な情報としては十分ではありません。
▲キャラクターモーションの流れ

どんなときに使う攻撃なのか、何フレーム目にヒットするのか、
攻撃が当たった後のダウンからは何フレーム数後に操作できるように回復するのか、
そもそもどうやって攻撃するのか、など、しっかりとゲームに必要な要素と相手の要望を確認します。

たとえば、攻撃モーションの制作の際には、以下のような要望・条件をプログラマーさんから確認しました。
 ・攻撃はしっぽでする。
 ・ボールをはじく
 ・全体の長さを24フレーム。
 ・ヒットは4フレーム目
 ・ヒット後のフォローモーションのキャンセルあり。(すぐに走りに切り替わることができる) ・・・など

コントローラーのボタンを押してから、どのタイミングでヒットするのかなどの操作感も、
事前に話し合います。

そうすることで、
プログラマーさんがイメージするタイミングに合ったモーション
制作することができるのです。

ここで話し合うことを怠っては、良いものはつくれません。
更に怖いことは、互いが何をしているのか知らないまま制作をしてしまうことで
作り直しなどの事態がおきてしまう事です。

プレイヤーに楽しんでゲームを遊んでもらうためにも、私たちが楽しんでゲームをつくるためにも、
まずは何がしたいのか、そのためには何が必要なのかをしっかりと相手に伝えて、
自分も相手の意図を汲み取ることが大事です。

些細な事も含め、事前の確認などのやり取りで、皆が納得したうえで制作をするようにしています。

社員の方からアドバイスを頂くこと

▲指導担当の方にご指導いただきます

α版完成までの1ヶ月、私は、指導担当の方以外の方にアドバイスを
もらいにに行く事がなかなかできませんでした。

しかし、サイバーコネクトツーには多くのアーティストの方がいらっしゃいます。

すぐそばにいるのに話をしないのは、とてももったいないことなのだと感じ、
自分から積極的に話を聞きに行くようにしました。

制作しているもの見せていただいたり、参考にしているものが何なのか教えていただいたり、
動画を見ているときにどこに着目して観ているのかなど、一度思い切って話をすれば、
聞きたいことや話をしたいことはたくさん出てくるのです。

たった1つのモーションや制作物についてや、素朴な疑問でも良いのです。
プロの方とお話をすることで自分の得られるものはとても大きいのだと、
改めて感じました。

社員の方と話をすることはただ学ぶだけではありません。
話をしているだけで、モーションをかっこよくつくれるようになりたい!と、
制作する意欲と元気をもらっています。

皆さんも近くにいる方とたくさん話をして見てはいかがでしょうか?
友達や学校の先生、家族、どんな方でもよいのです。

もちろん、皆さん忙しい方々なので「今大丈夫ですか?」と、
相手を思いやる気持ちを忘れずに話しかけることも必要です。

最後に

今回は、ゲームをつくるうえでのコミュニケーションについてお話ししました。

ゲーム制作でも、どんなことでも必ずコミュニケーションは必要になります。

皆さんも、気になったことをそのままにせず基本的なところからでもきちんと伝え、
話し合うようにしてみてください。

そして、たまには話をしたことのない方にも意見をもらったりと、
たくさん話をしてみてみてはいかがでしょうか。

それだけで、一人で考えていたときとの違いを感じることができると思います。

今回で私のインターンシップブログも最後となります。
残りの2週間と少しという期間ではありますが、

合格を目指して、がむしゃらに頑張りたいと思います。