【東京スタジオインターンシップ2期生】One for all, all for one!

こんにちは!
東京スタジオインターンシップ第2期生の井ノ口幸奈です。

制作も終盤の終盤、当初から制作が1週間遅れているので、毎日全力で作業を進めています。
来週の最終発表にむけてみんなでがんばっているところです。

今回は、エフェクトの話と、チーム制作について書きたいと思います。

▲タスク洗い出し会議の様子

エフェクト

今回の企画でもっとも大きな問題のひとつが、
レイヤーシステムがとにかくわかりにくい
というものでした。

前に仙石さん指導担当の渡辺さんがその内容に触れていましたが、
チーム一同、企画の最初から今まで常に気を配っていました。

重なっているレイヤー、奥と手前の位置関係はだいぶはっきりしてきたのですが、
主人公が奥のレイヤーに移動する際に、今どこに移動したのかがわからず、
画面から明確に受け取れる情報も、手前の層がシルエット(影のように真っ暗になる)ということだけでした。
▲今ボタンをおしたことで何が起こったのかわからない…

今回エフェクトを担当するということで、
レイヤー移動する際のエフェクトを制作したのですが、
主人公のまわりにしかエフェクトが出現しないうえ、
変化も地味で動きの方向性に乏しいものでした。

そんなとき、進捗報告会で渡辺さんから、
わかりやすくするために、もっと大きく画面に出したり、
やりすぎかもしれないけど、矢印で方向を示してしまってもいいかも

というアドバイスをいただきました。

そこで、画面全体に矢印を主人公が向かう方向に出すようなエフェクトを追加しました。

また、プログラマーさんからのアプローチで、
進行方向に向かってぼかしを入れる効果を出し、
手前、奥にレイヤーを移動している感じが出るようになりました。

▲奥に移動している!

▲手前に移動している!

これにより、前後に移動しているというのがだいぶわかりやすくなりました。
動きが決まったのでブラッシュアップを時間のかぎり尽くしたいと思います。

また、エフェクトを制作するにあたって、
プレイの感触を豊かにするのはもちろん、
状況をわかりやすくプレイヤーに伝達する機能的な役割を意識しながら
今後も制作に取り組んでいきたいと思います。

チームでつくるということ

前にも何人かが書いていたと思いますが、私たちのチームにはゲームデザイナーがいません。

そのため、実作業と並行して、主に小川さんと仙石さんと私で仕様を考えてきました。

今までは、仕様を目に見えるかたちで提示するように心がけていたのですが、
制作も終盤に入り、自分の作業も増えて実現が難しくなっていきました。

そのため、仕様の大枠は決まっているけど、
つくるうえでの詳細な情報が明確になっていない箇所がでてきてしまいました。

プログラマーさんに、実装するうえでの細かい仕様を聞かれた際に、
仕様の詰め込みに手が回らない状態のため、
仕様が不確定で具体的にうまく指示できないことが多々起こりました。

とくに、ボス戦の仕様は、ボスの倒し方とステージの仕組みくらいしか仕様が決定しておらず、
また、詳細を練ってかたちにする、という時間がとれないでいました。

そんなとき、実装担当の水谷さんと、ボスのモデル・挙動全般担当吉川さんが

「今回ボス戦の制作で、仕様面での細かい決まってないことは、
 実際の制作の担当の自分たちが考えて、
 それをゲームデザインの担当者に提案し、確認するようにしたい」

という提案をしてくれました。

それによって、実装前に細かい仕様を確認するための時間が大幅に減り、
実際の制作担当者からの提案を確認したうえで、
私たちゲームデザインの担当者が全体的な仕様を考慮した意見を出せるので、
より効率的に、また精度の高い制作を行うことができました。

▲ほぼ真っ白の状態から3日でボス戦が目に見える形に!

チームにゲームデザイナーがいないことは、
インターンシップ開始当初はかなり不安だったのですが、そのことによって、逆に
みんなが自分で自分ができるゲームへのアプローチを考え、提案していく、
というスタイルが出来上がりました。

作業しかやらないで、考えずに仕様を待っているだけなら、
それはチームじゃなくてもできることです。

みんなで考えてつくるからこそのチーム制作だと思います。

今回の制作では自分で考え自分で行動する、ということが
チームで実現できたと思っています。

さいごに

はじめは写真を見ながら悪戦苦闘しつつ描いたメンバーの似顔絵も、
今では何も見ずに似顔絵を描けるようになりました。

2ヶ月という短い期間ではありますが、実際は、もっと長い時間をともにしていたような気がします。

制作途中大変なこともたくさんありましたが、
そのたびにメンバーたちの言葉に支えられたり、元気をもらったり、
また、自分が変わるきっかけをもらったりもしました。

仲は良いけど、制作に対してはちゃんとはっきり思ったことを言い合える、いい関係です。

このチームで制作できて本当によかったです。

制作が終わったらたくさん「ありがとう」を言いたいと思います。

▲休憩中こっそり描いたチームメンバーのらくがき 写真みないで描いたけど最初のより似てる!

インターンシップはまだ続きますが、今回で私のブログは最後になります。

私たちがつくったゲームがどうなったのか、次回の小川さんのブログをお楽しみに!

インターンシップが終わっても、今回学んだことや経験を、今後のものづくりに活かし、
おもしろいゲームを作りたいと思います!

それでは。