【東京スタジオインターンシップ2期生 】より面白いものを作るために

こんにちは!

お久しぶりです。前回のブログ更新から1ヶ月経ちました。
東京スタジオインターンシップ第2期生プログラマー志望の水谷です。

このインターンシップにおいて、1ヶ月半というものは瞬きをするかのごとく、とても早いものでした。
制作は怒涛の勢いで進んでいます。

私たちが現在制作しているゲームの状況については、
過去のブログにおいていくつか紹介されてきました。

ということで、今回私は自分が担当しているAI(*1)部分と
それがゲームを面白くする上で、チーム内でどのように話し合われ、
どういう経緯で作ることになったのかを書いていこうと思います。

*1) AI(人工知能):ゲームにおけるAIとは、幅広い意味を持っていますが、
ここでは一例としてプレイヤーが戦う敵キャラクター(格闘ゲームでいう対CPU戦の敵)などを思考させ、ゲーム内で動かす技術とします。

AIの導入

当初、このゲームにはAIらしいAIが作られる予定が実はありませんでした。
出現させる敵も決められた場所で単純な動きをさせるだけで十分なものなので、
尚のこと必要性がない状態でした。

しかし私は、このゲームにおいて
「ただレイヤー移動を駆使して敵を倒したり、
ギミックを解いたりしながら進むだけでは少し物足りない」
と感じ、
折角のこの面白い世界観を活かして、プレイヤーに飽きさせない表現ができないものかと考えていました。

市販で売られているゲームも含め、ゲームによって本当に様々な形のAIがあり、
プレイヤーの体験をより豊かなものにするものも多くあります。

しかし、AIを実装したからと言って面白くなるとは限りません。

そうした中で、今回作るこのゲームに関しては、私はAIを入れることで、以下のように
さらに面白いものにできると考えました。

・患者の心理世界という設定と非常に相性が良く、世界観を活かした表現が可能
・ただレイヤーを移動したり、敵を倒したりするだけでなく、ゲーム中に変化をつけることができる
・心理世界をプレイヤーの行動によって変化させることでプレイヤーが直接影響を与えているという
 没入感をあたえることができる

これらの理由を持って、チームメンバーに導入の提案をしました。

メンバーへの提案、そして採用!

メンバーに提案するに当たり、アイディアの原型を私が最初に作り、
メンバー全員と共にこれを基にして膨らませていくという方法を採りました。

これは一人で考えるということも重要ですが、考えの幅が狭まってしまい、
最終的につまらないものになってしまっては元も子もないからでもあります。

話し合いの中では多くの意見が出てきました。

しかし、時間的にも限りがあるので、現状出来ることを選んだ結果、
以下の3つのことをAIで制御することになりました。

・主人公のサポートキャラであるナースに、プレイヤーの心理世界での行動によって主人公に話しかけてくる
・患者の心理世界が変化することで、ステージにも演出的な変化が起こる
・ボスとの戦闘の難易度が、それまでの行動によって変化する

ボスとの戦闘難易度が変化するというもの以外は、直接プレイヤーのゲーム進行に影響のないものです。

ですが、AIを導入することで、このゲームの独特な世界観を表現し、
プレイヤーをよりこのゲームに惹き込めるものになる
のでは、と、チーム全員で話し合い決まりました。

メンバーからも「入ったら面白そう」と言った感想や意見などを貰うことができ、
今回私が考えたことが受け入れられたことは嬉しいことでした。

▲主人公に話しかけるナースのイメージ

現状、お見せすることができるゲーム画面は少ないですが、
内部の処理は徐々に仕上がってきており、あとはステージ上でうまく動くかを確認、調整を行っていくという状態です。

ここまで話しましたが、ゲームにおいて何よりも大切なことはプレイヤーを楽しませることです。

今回私が、AIが得意ということもあり、その方向から発想し最終的にゲームに組み込まれることになりました。

ですが、プログラマーとしてやりたいことがいつもできるとは限りません。

そして、それをゲームに取り入れることでゲームが詰らなくなるのは絶対に避けなければなりません。

そのためには、たとえ数日間頭を悩まし、
思いついた内容でも容赦無く捨てられるようにならなければならない
のだと、
私は今回のインターンシップを通じ学びました。

「全てはより良いゲームを作り、遊んでもらうために」

この一言に尽きるでしょう。

さて、β版締め切りまであと2日、最終的な完成まで約1週間という非常にギリギリなスケジュールですが、
少しでもより良いものになるよう頑張っていきます!

おまけ

余談となりますが、11月11日は私の誕生日でした。

チームメンバーの井ノ口さんがケーキを焼いてきてくれました。
そして、今年も私にとっては毎年お馴染みとなっているポッキーやプリッツなどが、
みんなから大量にプレゼントされました。

こうやって祝ってもらえるというのは本当に嬉しいですね。
▲ポッキーやプリッツなどの棒系お菓子の中に混じるたけのこの里。