【東京スタジオインターンシップ2期生】ステージとアートブックのデザイン

Hi, Everyone!
Meet me again, Rianti, 2nd term intern as an artist at Cyberconnects 2.

こんにちは、
東京スタジオインターンシップ第2期生、アーティスト志望のヒダヤト・リアンティです。

インターンシップで半分が過ぎ、やっとゲーム素材の制作に入ってきています。

それは、これまでの作業の中で一番難しいものだと思います。
なぜかというと、コンセプトアートは、実際の制作が始まる前の段階なので自由に描けますが、
実際のゲームの素材になると、仕様などによる制約事項をきちんと守らなければならず、
自由に制作できないからです。

例えば、ステージのサイズや、キャラクターのジャンプの高さ、カメラの位置などです。

私は、インターンシップに来る前までは、作品の画素数が大ければ大きほど
良いクオリティーだと思っていましたが、ゲームで使えるファイルサイズには限界があり、
プログラマーと相談する必要がありました。

先週、ある素材をプログラマーの井上さんに渡したとき、素材の制限により様々な問題が発生しました。
Photoshopで、素材の周囲に影を追加したのに、ゲーム画面でうまく表示できなかったのです。

相談の結果、プログラマーの方にお願いして、周囲に影ができるようプログラミングしてもらうことになりました。

アーティストとプログラマーがよく相談しあうことで、効率のよい素材の作り方がわかるようになり、
制作時間のロスも減らせるだろうと思いました。

ステージの決定

 
先週、いよいよステージが決定し、ステージチームの井ノ口さんから本仕様を受け取りました。
井ノ口さんはアーティスト志望なので、仕様書はステージのレイヤーごとにきれいに色分けされて分かりやすく、
本当に助かりました。
プログラマーにとっても、他のアーティストにとっても、良い仮素材になるので制作が楽になります。

▲受け取った新しいステージギミックのテンプレート

▲以前のステージギミックのデザイン

決定以前のステージ構成、ギミックとは大分変更されましたので、
残念ですが前に描いたデザインは使えません。

それでは、今回どんなデザインを新しく作れば良いのでしょう?
ここからは、アーティストの実際の作業手順を説明します。

アーティストの作業の順番

1.まず、設定と繋がったキーワードを決める

ステージの設定が『バレリーナの心の中』なので、バレエ関係の言葉をたくさん集めます。
私にとっては、日本語の単語の良い勉強にもなります。

▲アイデアのキーワードをチームと一緒に出す

2.(1)で出したキーワードを元にして、普通で基本的なアイデアをたくさん出す

 

3.たくさん出した基本的なアイデアを除外して、他のアイデアを出す

普通で基本的なアイデアを捨てることで、ユニークなアイデアを出すことができます。

      ▲基本アイデアとユニークなアイデア

4.チームと相談し、決定する

 

5.他のアーティストメンバーと作業の分担

私がステージの背景を担当して、井ノ口さんがエフェクト、吉川さんがアニメーションを担当します。
時間に対して、アーティストの仕事が多く大変ですが、頑張りたいと思います。

アートブックの制作

今回、東京スタジオインターンシップには3人のアーティストがいます。

そこで、ゲーム制作以外にも、私たちのゲームのアートブックを作るといいと、
指導担当者の渡辺さんに言われました。

個人のポートフォリオにもなるので、これから就職活動をするのに良いことだと思います。

今回はゲームの制作期間が短いため、
時間的な制限によりゲームには組み込めなかったアイデアや仕様がたくさんありますが、
ゲームに実装できなくても、アートブックには残せるだろうと思いました。
チームメンバーにはどんなスキルがあるのか、何が得意なのかをアピールできると思います。

また、このゲームの理想的なコンセプトが説明できて、
もしいつか、このゲームをもっと作り込む機会があるならいいドキュメンテーションになると思います。

アートブックの参考に、渡辺さんから様々な資料を見せてもらいました。
たとえば映画「ヒックとドラゴン」や、Wii用ソフト「エピックミッキー ~ミッキーマウスと魔法の筆~」、
「ピクサー・アニメーション・スタジオ」様の作品などのアートブックです。

ここからアートブックの制作を説明します。

今作成中のゲームは、赤色のデザインが多いので、アートブックのメインの色を赤にします。

自分のデザイン力の上限にチャレンジして、
プロのレベルと近いアートブックを作ろうと思っていますので、
レイアウトをきちんとやりたいと考えています。

各メンバーのスキルや作業内容の紹介ページは1人につき10ページ以上で、
全部のアートブックが100ページくらいになる予定です。

今の段階で具体的なレイアウトを見せるため、ダミーブック(本当のアートブックのための試作)を作ってみました。

▲アートブックのダーミブック

おまけ

この1ヶ月、みんなと一緒にゲームを制作することはとても楽しいです。
私は日本語をまだまだ勉強中なので、言葉遣いの色々な間違いがあると思います。
でも、チームのメンバーは理解ある人達なので、私に詳しく教えてくれます。

彼らにとっては英語の、私にとっては日本語の学習に役立ちました。
時々ギャグのような会話もありましたけどね…

これからも、まだまだお世話になっていますが、よろしくお願いします。

▲スケジュールミティンッグの雰囲気

         ▲ミティンッグ中のギャグ

▲英語の勉強