どーも、こんにちは。
シナリオを担当しました藤野です。
私は今までのナルティシリーズ、ほぼ全てのシナリオを
担当させていただいております。
携わっていないのは
「NARUTO-ナルト- ナルティメットヒーロー」だけですから…
実は「NARUTO-ナルト- 疾風伝 ナルティメットストームジェネレーション」が
(超個人的な)記念すべき10本目のタイトルということになります!(ぱちぱちぱち!)
月日が経つのは早いもんですねー。
魂入ってます
さて、いきなり脱線しましたが。
本作、この(個人的に)記念すべきタイトルには
スタジオぴえろさんによる新作アニメーションが
なんと65分以上も入っています。
「へー、すごいなー」
と単純に思っているそこのアナタ。
“アニメを入れる”と決まっても、レンジに入れてチンとできあがるものではありません。
様々な工程を経て、このアニメーションが完成したのです。
少々割愛していますが、以下のような手順を踏んで制作されました。
○アニメーションができるまで
①サイバーコネクトツーからアニメシナリオのアイデア書を提出。
↓
②脚本家の方にプロット(シナリオを書く前の大まかな流れを書いた書類)を
書いてもらう。
↓
③サイバーコネクトツーが確認を行い、
相談の上、然るべき箇所に調整を加えていただく。
↓
④いよいよ脚本家の方にシナリオを作成してもらう。
↓
⑤サイバーコネクトツーが確認を行い、
相談の上、然るべき箇所に調整を加えていただく。
↓
⑥シナリオ完成。
ここで若干ほっとするが、裏では絵コンテの作成が始まっている。
↓
⑦上がってくる絵コンテをサイバーコネクトツーが確認し、
相談の上、然るべき箇所に調整を加えていただく。
↓
⑧確認してOKになったものが、ついに動画となって仕上がってくる。
歓喜。
↓
⑨アフレコ(声入れ)収録。
↓
⑩映像と音声を合わせ、そしてBGMとSEを乗せる。
↓
完成!ばんざい!
ここまで“相談”と“調整”というキーワードが何度か出てきましたね。
これは冗談ではなく、本当に何度も相談を繰り返し、調整を加えていただきました。
そして日に日に映像が良くなっていって、完成に至るわけです。
①~⑩と数字にするとそれだけで収まりますが
実際にアニメ制作に関わった人数は膨大です。
多くのアニメスタッフの皆様の協力のおかげで出来上がりました。
機会がある方は是非、何度も繰り返してアニメを観てください。
“魂”、感じますから。
“簡潔=感情移入できない”?
あと最後に今回のゲーム内シナリオについてちょっとだけ。
プレイした方はもうお分かりの通り、
本作では出来る限り“簡潔に”まとめて、
すぐにバトルに繋がるよう心がけています。
で、ここで持ってほしくないのが
“簡潔=感情移入できない”というイメージです。
確かに簡潔にはしました。
しかしその中には“感情”がしっかりと入っています。
ナレーションだからこそ、入れることのできた感情というものがあります。
一度、じっくりとナレーションと共にストーリーを進めてみてください。
三代目の、カカシ先生の、我愛羅の、エロ仙人の、マダラの…、
そしてミナトの感情に触れられるはずです。
そして最後のED映像を観ると、また違ったシナリオに観える……かもですよ?
是非。
あ、キラービーだけは別ですね。
アレは映像だけで突っ走ってます。
まだ見てない方、アレは見ておいた方が吉。
ヨーセイホー♪