とうとう明日発売!!
ご覧になっている皆さん、こんにちは。
「ナルティメット」シリーズで主にデモのディレクションをしている竹下です。
今作では奥義の映像をメインに、
オープニングムービーなどをディレクションしました。
「NARUTO-ナルト- 疾風伝 ナルティメットストームジェネレーション」の
見所はみんながしっかり書いてくれていると思いますので、
私は奥義などのデモについてお伝えします。
重要視している所だけ書くと伝わりづらいと思いますので、
「奥義」を例に作成の流れをイメージしていただきつつ、
竹下が重要視しているポイントを解説していきます。
では、ここからフランクに行きますよ!!
奥義作成の流れと竹下の重要視しているポイントは…これだッッ!!!
①概要
文章だけで各キャラクターの奥義がどんな内容なのか決めます。
「ナルティメット」シリーズで重要視しているのは
「キャラクター性に合っているか」
「限られた時間内で
しっかり伝わる内容になっているか」
「間違いない見所があるか」
です。
<竹下こだわりポイント!!>
原作の印象的なカットは可能な限り入れる!
概要の時点で「※コミックス○○巻○○Pの右のコマ参照」と書いたりして、
印象的なカットは可能な限り入れるようにします。
だって原作での格好良いカットは見たいですよね?!
②絵コンテ
デモの設計図のようなものです。
ここでカメラアングルや構図をしっかりと決めていきます。
○意味のないカットは全て削除!!
限られた時間で効果的に演出を見て頂く為に、
1コマ1コマ無駄のない構成にします。
なので「なんとなく…」で入っているカットは全て削除!!
例えばコマを手で隠してみて、問題なく繋がる所などのコマは省きます。
その分、見せ場となる箇所にじっくり演出を盛り込みます!!
○ユーザーの皆さんが見てわかりやすい
流れにする!!
イマジナリーラインは意図した時にしか越えません。
(なんとなく…では絶対越えない)
攻防での「優劣が変わった!」や「状況が一変した!」などの
変化を伝えるために意図して越えたりすることはあります。
※イマジナリーラインとは
2人の対話者(もしくは注視物)の間を結ぶ仮想の線の事です。
これをカメラが超えてしまうと、
対話者AとBが向かい合って話しているシチュエーションで
AもBも左を向いて話しているように見えるなど
(Aが左向き、Bが右向き、など向き合ってみえるようにするのが基本です。)
位置関係がつかみにくい映像になってしまいます。
③仮組み
ざっくりと一通りの流れがわかる程度作ります。
「アニマティクス」と呼ばれる会社様も多いです。
ここで大事なのは、「トライ&エラー」です。
何回も色々なスタッフに見てもらい、納得のいくテンポになるまで調整していきます。
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<竹下こだわりポイント!!>
デモのテンポをしっかり決める!!
デモを一通り流して見たときに
「見て気持ちよいテンポになっているか」を意識します。
特にアニメを意識して作っていますので、
「メリハリ」をしっかり付けてやることが大事だと思っています。
音楽と一緒ですね!ずっとサビだけでは盛り上がらないですよね?!
④本作成
髪の毛の動きや顔の表情、エフェクトを完成のクオリティまで上げていく作業です。
髪の毛の細かい動きなどもしっかりと調整していきます。
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<竹下こだわりポイント!!>
表情にトコトンこだわる!!
感情が伝わる表情にする事はもちろん…
表情だけでは気持ちがいまいち伝わらない…
そんな時は線を描き足しちゃいます!見ているだけでキャラクターの気持ちが
伝わるようになるまでトライ!!
⑤調整、デバッグ
奥義全体の色味や空気感などの調整をしていきます。
映像の世界でいうところの「コンポジット」に近いものになります。
また、様々な背景で使っても地面に埋まったりする問題がないか、
奥義を受ける側のキャラクターがだれであっても問題ないか
何百回も奥義を見て1フレーム毎にチェックしていきます。
かなり大変です。
<竹下こだわりポイント!!>
細かい所こそしっかり調整!!
髪の毛の先やマントの揺れのように、見えるか見えないかの細かい動きも
コントロールすることでぐっと良くなります。
詳しくは「ストームグラフィックス2」 にも一部分書いてありますので、
参考までにどうぞ。
一通り「こだわりポイント」と「奥義作成の流れ」をお話しましたが、
こだわっている所はたくさんあって話し足りません!!
是非、プレイして頂いて、デモのこだわりを感じていただければと思います。。
1つ1つ魂と愛を込めて作ったデモ、
ご賞味あれ!!!