皆様こんにちは。
「ギルティドラゴン 罪竜と八つの呪い」では、プロトタイプ版のキャラクターカスタマイズを担当しました、プログラマーの宇佐見です。
今回は開発が本格的に始まる前のお話です。
ん? プロトタイプ版って何?と思いますよね。
「ギルティドラゴン」はサイバーコネクトツー初のスマートフォン用ゲームであり、ゲームエンジン「Unity」を使った初めての開発でした。
初めての事だらけのプロジェクトだったので本格的な開発に入る前に様々な調査をする必要がありました。
その為、ゲームの基本的な要素を入れ込んだプロトタイプ版というものを最初に作成したのです。
■プロトタイプ版での事前検証について
プロトタイプ版では「そもそも、スマートフォン用ゲームの開発ってどうするの?」といった基本的なことから始めて、
・当時の最新のiPhoneだった「4S」や「4」でどの位のポリゴン数が出せるのか?
・PlayStation®3と同じようなグラフィックにしたらキャラクターは何体出せるのか?
・キャラクターカスタマイズが出来るようなデータ構成にした場合に、容量や速度がスマートフォンのスペックで足りるのか?
といった事も含めて検証します。
また、スペック調査とは別に「このゲームは面白いの?」といった遊びのテストも兼ねてました。
その時点ではキャラクターカスタマイズ用のデータが無く、「.hack//Versus」から流用した「ハセヲ」と「バルドル」を使ってプロトタイプ版を作成していたので、顔はハセヲで体はバルドルといったキャラクターを動かす事が出来ました。
意外と違和感が無かったですよ。
■プロトタイプ版:顔はハセヲ、体はバルドル、武器は大剣
そんなこんなで、最初にプロトタイプ版を作る事でスマートフォンでの表現の限界を見極めた上で開発に入る事ができ、「ギルティドラゴン」の超美麗グラフィックをスマートフォン上で実現する事が出来たのでした!!