- アプリ内のメインストーリーをそのまま掲載しております。
- チュートリアルが含まれた内容やわかりにくい表現がある場合もございますので、あらかじめご了承ください。
我は罪竜…… |
かつてただ一つの大罪(ザ・ワン・シン)と呼ばれし者なり…… |
我が大罪を浄化し、世界を浄化するのだ…… |
浄化者よ―― |
……? |
世界を破壊しなければ世界は“黒き名”に染まる―― |
世界を壊す“罪”を |
!! |
どういう意味だ!? |
文字通りの意味だ…… |
黒き呪いは、すでにこの世界から溢れようとしている…… |
世界から呪いが溢れる前に、貴公はこの世界を破壊しなければならない…… |
……!? |
浄化者よ―― |
………… |
そんな大事な事を急に言われても、困っちゃうに決まってるじゃない! |
ならば、考えよ…… |
世界が“黒き名”に染まる前に…… |
◆ ◆ ◆
正直、驚きましたわ |
そうですね、まさかここまでとは^^ |
私はどこに驚いていいのか、ちょっと分からなくなってきてるんだが…… |
罪竜は、世界から呪いが「溢れる」……とおっしゃいましたわ |
つまり、この世界“The World”の「外」を認識している、ということですわね |
まさか……リアルの事を認識してるのか!? |
信じがたいお話ですが^^ |
あの双子が言っていた、罪竜が世界を消そうとしているって、本当だったんだね…… |
他に方法はないのでしょうか? |
“The World”に遍在する、黒ネームの因子を除去するのは難しいと思いますわ |
……私はレリーフを集めるために、呪いの因子を世界に広めてしまったんですね |
それは、うちも同罪やな…… |
私は……取り返しのつかない事を…… |
呪いが拡散する手助けをしてしまったのは確かですが、時間の問題でしたわ |
おかげでレリーフの回収がスムースに行えたのも、確かなのですからね |
ニコリ |
そう言っていただけると、少し、救われた気がします……有難うございます |
◆ ◆ ◆
そもそもひとつ疑問がありまして^^ |
罪竜がどうやって“The World”を消すつもりなのか、ですね^^ |
システムから許可されることなく、クエストを独自に開始させるほどの存在……罪竜 |
この“The World”で独自の進化を遂げたと言っても過言ではありませんわ |
まだ何か、仕掛けを用意してる可能性はあるという事か……? |
◆ ◆ ◆
浄化者よ……感じるぞ…… |
!! |
我はすぐ近くにいる……さぁ…… |
時の猶予は……短い…… |
焦らせてくれちゃって、もう~! |
全くだな……なぜ急がせる? |
…… |
◆ ◆ ◆
これが罪竜…… |
伝説の中から抜け出てきた…… |
……お前が、浄化者か…… |
……コクリ |
我が罪の全てを、贖う時が来た…… |
さあ…… |
命を絶て、だって……!? |
罪竜さん、とお呼びしますね^^ |
それと命を絶つ事が、どう関係するのでしょうか^^ |
それを語るには、我がここに至りし話をせねばなるまい…… |
◆ ◆ ◆
女神がこの世界を離れし今、世界の根幹は露わに晒されようとしていた…… |
その根幹を守るため、何の戯れか、世界は罪深き我を、守護者に据えたのだ…… |
それがこの“The World”において、神に等しい存在への奇跡的進化を促した…… |
そういう訳ですのね? |
さて……それは我には分からぬ…… |
だが所詮、我は罪深きもの…… |
歪な我の存在が、黒き呪いを生み出し、世界の柱でもある八つの力を汚した…… |
そこで我は黒き呪いに染まった八つの力を浄化できる者を見出す事にした…… |
それが、レリーフの探求……か |
そして我はついに見出した…… |
浄化者よ、お前のことだ…… |
……! |
◆ ◆ ◆
罪竜さん、あなたの命を奪えばこの世界が壊れる理由を聞いてませんが^^ |
我は守護者として、世界の根幹に近づきすぎた―― |
もはや、我は世界とその命を共有するに至っている…… |
かつてこの世界を見守った女神の様に…… |
つまり、我々は“The World”のコアと対面しているという訳ですわね…… |
この世界で唯一のレアな存在、ね…… |
◆ ◆ ◆
さぁ、浄化者よ…… |
世界を黒き呪いに染めた我が罪の浄化を…… |
…… |
どうするんだ……? |
うちは……まぁ…… |
………… |
本当に罪竜を倒して…… |
“The World”が壊れたら…… |
そんなの、イヤ……だけど…… |
……………… |
ふ…… |
…………? |
ふざけんじゃないわよ! |
!? |
どうした、バニラ!? |
黒ネームの元をばらまいておいて、世界ごとリセットしろなんて、ヒドいじゃない! |
私達に、後始末を押し付けてサヨナラなんて最低よ!! |
………… |
あんた、この世界の神様みたいなものになったんでしょ!? |
もうちょっと、何とかしなさいよ! |
なるほど……黒き呪いをその身に受けた娘か |
だが、これはそなた達、呪いを受けた者のためでもあるのだぞ……? |
◆ ◆ ◆
世界から溢れた呪いは、黒き呪いを受けた者を再び蝕む…… |
そなた達も感じているはずだ…… |
デジタル・アナフィラキシー・ショック…… |
これは想像以上の進化ですね^^ |
◆ ◆ ◆
……選択肢は……他に……な……い…… |
…………浄化……ヲ……ォ…… |
様子が……変じゃないか? |
浄化ァ……ヲォオオオオオオオオオオオ!! |
我を失いつつありますわ! |
狂っちまったのか、こいつ!? |
わ、私が怒らせちゃったの!? |
罪竜を……倒しましょう! |
しか、ないみたいやな |
う、うん……! |
……コクッ! |
◆ ◆ ◆
……ワ、我は……なにヲ…… |
……!? |
おい、さっきから何か、おかしいぞ!? |
……浄化……ナド……サセヌ……! |
!! |
……我ハ……消エヌ……消サセヌ……! |
急に言ってる事が正反対になってるぞ!? |
エレミア、危ねぇ! |
クッ……! |
まるで、人格が変わったようです…… |
!? |
……貴様は……我か……! |
……我ハ……貴様ダ……!! |
……ツイニ……出ラレタゾ……!! |
……グアアッ……! |
こ、これは……! |
罪竜が……分裂して……ドッペル化した!? |
我ハ……罪竜デアリ、罪竜ニアラズ…… |
我ハ……我ヲ裏切リシ……大罪ノ大罪……! |
我ノ名ハ……ギルティドラゴン……!! |
!!! |
我ハ「世界」ニ囚ワレシ者ニアラズ! |
生キテ、生キテ、生キテ、生キル!! |
「コノ世界」トイウ牢獄ヲ脱シ、ヨリ広キ「外ノ世界」デ、生キル!! |
なんてやつだ…… |
クッ……ウゥッ……!? |
バニラ!? |
あの竜…… |
しかも、これまでの中で一番キツい……かも |
…………! |
我の中に潜む我が、自ら裏切るとは…… |
我は、再び大罪を重ねてしまったのか…… |
サラバダ、我ガ半身…… |
チカラヲ取リ戻シ時…… |
我ハ、我ガ道ヲ行クノダ……!! |
(ゴゴゴオオオオッ)
どこかに隠れて、力を取り戻すつもりですわ……厄介ですわね |
!! |
◆ ◆ ◆
あのギルティドラゴンを逃がすと、非常にマズイ状況になりそうですね^^ |
ええ、「外の世界」……現実にどれほどの影響が出るのか、計りしれませんわ |
もしかすると……黒ネーム化の呪いの源はあのギルティドラゴンなのでしょうか? |
ギルティドラゴンが発生してから、バニラさんが拒絶反応をみせたところをみれば、 |
そう考えるのが正しいかと思いますわね |
外の世界に……あの竜が出ちゃうの……? |
本当に出る訳じゃない……が、もっと性質が悪い状況になるだろうな |
あの竜が、ネットワークで呪いを拡散させたら…… |
訳のわからないあの病気も広まっちゃうってことじゃないの……!? |
!! |
刹那が言うには、人体以外にも悪影響を及ぼすらしいというしな…… |
かつて世界を震撼させた、ネットワーククライシス…… |
いえ、それ以上の危険な状況が起きる可能性を否定できませんわ |
OS業界の最大手「ALTIMIT社」の影で急成長をしている情報関連企業があるわ |
「MONOREAL社」――優秀な技術、企業を次々に取り込んでいるのはご存じの通りね |
その基盤となる超高速ネットワークサービスシステム「ネットワークドローン」…… |
例えばあれが呪いに汚染されでもしたら、全世界のネットワークに依存したシステムは |
実態なき、究極の人工知能ウィルス…… |
おいおい…… |
◆ ◆ ◆
さっそくですが、よくない情報です^^ |
だから、緊張感がないのよね~…… |
ギルティドラゴンのドッペル体が、各地で暴走しているようですね^^ |
!! |
よくない情報どころじゃないぞ…… |
みんなに連絡してみましょ! |
ああ、そうだな……! |
承知いたしましたわ |
◆ ◆ ◆
都、そっちで黒い竜は暴れている? |
(酷い有様だよ、突然だったからね……) |
(今、パニックになってる街の冒険者たちに |
(……つーさん、全部だよ、全部! |
(くぅ~! 姐さん謹製の逸品がぁっ! |
おやおや、もったいないこと…… |
(あいよ、あのコらによろしくね……) |
◆ ◆ ◆
ZEN、そちらに黒い竜は出現しているのかしら? |
(おう、刹那か…… |
(ハハッ、久しぶりに楽しめそうな歯応えのあるヤツだなぁ、オイ!) |
(地面に突っ伏した状態で、よくそんな口を利けるものですね、感服しましたよ) |
あなた方には、期待してますわ |
(この世界には、借りがあったはず……です |
◆ ◆ ◆
バルバル~! |
(おや、どうしました? |
(バルザックのおじさーん、早くあの竜に船を近づけるッス!) |
(無茶を言いますねぇ、お嬢さん? |
(あの竜を狩れば、最強のマルチハンターの称号はリリカのものッス!) |
リリカもいたの!? |
(無茶をしそうなら、止めるように君島さんから言付かってますので!) |
(どこでそれを!? |
(聞かない方が良いと思いますよ! |
ホント……誰なんだろ? |
◆ ◆ ◆
リト、ポイズンハニーのみんなは無事か!? |
(ああ、エレミア? たまにはアリーナの外で戦うのも良いものね~!!) |
(こんな大きな竜、私の手には余ってしまいますぅ~! |
(気合十分じゃな……この分なら間もなく |
(かかってこねぇなら、かかってやらぁ!) |
(こっちは大丈夫みたいよ~、そっちも |
そう、だな……ちょっと忙しいかもな |
(そう? この戦いが終わったら、あなたうちのギルドに入るって約束を……) |
そういうフラグは、今はお断りだ! |
◆ ◆ ◆
な、七海! アリーナの様子はどうだ!? |
(ああ、荒野の狼か……少々乱暴な乱入者がアリーナに現れたようだが、問題ない) |
さ、さすがだな! |
(まぁ、手頃な修行相手になりそうだから |
(ちょ、ムリだから★ アネキ代わって♪) |
(今、話し中だ……後にしろ) |
(俺、終わったんじゃネ?) |
じゃ、じゃあな! |
◆ ◆ ◆
ヴィル、ベル、ビント~! |
(最近、ご無沙汰だからってヒドーイ! |
(ぽち子、誰としゃべってんの? |
(今、こっちはでっかい竜と戦ってる最中 |
(普通のモンスターより明らかにパワーバランスを無視したチート級だよー!) |
(誰が作ったんだろうねぇ? |
(ベル、ビント、今はおしゃべりしとらんと |
(ヤバい、ヴィルに怒られる! |
(ばいばーい、また遊ぼうね!) |
あ、うん……、またねぇ……大丈夫そうね |
◆ ◆ ◆
そういえばコウイチは、無事かな? |
無事じゃない? |
無事じゃ無くても別に…… |
(お前たち、大丈夫かーーーーーーっ!!) |
(お前たちにもかの黒き竜の繰り出す、死の |
(ぷち)
他のみんなは無事だろうか…… |
◆ ◆ ◆
イリア、どうしたの? |
う、うん……わたし、お兄ちゃん以外の人と |
(イ……リア……るかい……) |
お兄ちゃん!? |
(お姉さんじゃったんよ~!) |
………… |
イリア、息をして! |
(ちょっと君、やめてくれないかな!?) |
えっ……アロン!? |
お、お兄ちゃん! |
(ゴメンよ、イリア……しばらく連絡もしなくて……) |
(あれからすぐにキャラクターを作り直してみたんだけど……) |
(イリアに友達ができたから、できるだけ僕以外の人とふれあって欲しくて……) |
ううん……大丈夫だよ……おともだち、また増えたから……! |
(僕以外の人とふれあって欲しいーとか、やらしいんじゃなぁ、お兄さんは~♪) |
(そういう妙な事をイリアに吹き込むのは勘弁してくれないかな、君!?) |
あの、お兄ちゃん……だれ、その人……? |
(つれないんやね~イリアちゃんは~ |
(誤解を招くから、やめてくれ! この人はさっき竜に襲われているところを助けて) |
(運命の出会いかもしれん~! |
それじゃあ、あとでね……お兄ちゃん…… |
(イ、イリア……? ちょ) |
(ぷち)
強く……なったねぇ、イリア |
うん……ありがとう…… |
◆ ◆ ◆
(おい、ファル……じゃない、荒野の狼!) |
あ、忘れてた |
あんた、寅ちゃんだけには冷たいよねぇ…… |
違う違う、完全に忘れてただけだって! |
(忘れてた事を念押すな! |
(寅ちゃんや、友達にそんな言い方をしたらいかんと、前にもミーが言うたじゃろ?) |
(うっ……でも、完全に今のはアイツが) |
(分かった、分かった……とりあえず今は目の前の敵を片づけるのが先じゃがな?) |
(おう、行こうぜ師匠っ!!) |
(エイヤーーーーーッ!!) |
(とりゃーーーーーっ!!) |
……これは、俺が置いていかれた、のか? |
まぁ、因果応報ということね…… |
◆ ◆ ◆
局地的には善戦しているようですけど、多くの箇所で被害は広がっていますわね |
やはり、そうか…… |
(せっちゃん、こっちは厳しいかも~) |
かりん!? |
(俺っちはよせって言ったんだけど、状況を把握するにはこれが一番だって……) |
(アハ、すぐに退散しちゃうけど~……) |
(“The World”に入ってるだけで、全身の神経がビリビリ、痺れてきますね……) |
(全域で黒化の因子が拡散されているように感じられ……ます……ね) |
(姉ちゃん!? |
ええ、すぐに休んでちょうだい |
私の症状って、かりんに比べたらまだマシなのかもね…… |
………… |
◆ ◆ ◆
このまま奴のドッペルと戦い続けても、呪いの拡散は広がる一方だ…… |
ギルティドラゴンの本体は、一体どこに消えてしまったんだ……? |
それはご本人に伺ってみては |
本人……? |
……我……か………… |
なんや、おっちゃんまだ生きとったん? |
ぎゃ、逆影……伝説の竜に何て事を…… |
でも、たしかにさっき倒したと思ったのに |
罪竜とギルティドラゴンは、ただのドッペルの関係ではなく、何処かで繋がっている…… |
そういうことかもしれませんわね |
あの双子ほどじゃないけど、命も繋がっているのかしら…… |
できれば、感覚や思考も繋がっていて下さる |
ギルティドラゴンの本体の居場所が分かるかもしれない……? |
コクリ…… |
……我は……我を裏切る……我を許さじ…… |
我は罪竜……裏切りの罪は……裏切りで返す |
我が裏切りの同胞よ……貴様は………… |
そこ、か……! |
ありがとうございます^^ |
道を示そう…… |
おお! |
今度は私たちの手で、ボッコボコに |
バニラ、さっきは啖呵を切ってたが…… |
正直、吐きそうよ…… |
前に進むたびに、頭痛がガンガン、ひどくなってるわ…… |
…… |
だから、すぐに終わらせちゃおう! |
こういう時のバニラは、本当にスゲェよ…… |
ええ、心が強いんですのね |
私は、自分が恥ずかしいです…… |
感情に任せて、多くの人を自分の復讐に付き合わせてしまいました…… |
バラさんのデジタル・アナフィラなんとかはクヨクヨ病なのかな~? |
そうかもしれませんね、フフフ…… |
みんな……ヤツがおったで! |
コクッ……! |
貴様ラ……何故ココガ……ソウカ…… |
ダガ……モウ、チカラハ戻ッタ…… |
外の世界には…… |
はい、ゲームと現実の区別は、きっちりとつけていただきましょう! |
バランシア、おもろいなぁ、今の♪ |
お兄ちゃんの分まで……私、怒るから! |
アネゴの仇は、俺がとるぜ! |
冗談でしょ、自分の仇くらい自分でとるわ! |
さぁ、あなたの罪を、本当に償うのは…… |
“The World”への被害は甚大ですよ責任、とっていただきます^^ |
何か余ったら……コレクションの一部にしてあげるわね? |
さぁ、マスター……ワタクシたちの伝説をココに刻んであげマショウ! |
コクッ……! |
◆ ◆ ◆
ォオオオオオオオオッ……! |
我ハ……裏切リノ……罪ノ象徴……!! |
コノママ……終ワリハ……シナイ……!! |
なんだ……何をする気だ!? |
!? |
我ガ意思ハ……消エ失セテモ…… |
ユケ……我ガ……黒キ呪イノ子ラヨ!!! |
ガァアアアアアアアアアアアアアアッ!!! |
(パキィイイイイイイイイイイイイッ!!)
ギルティドラゴンが砕け散った……!? |
痛みが……こみあげて…… |
(ガクッ)
バランシア! |
うぅ……うぁあああああああああああっ!! |
(バタッ……)
い、いやあっ!!! |
バランシア……! バニラッ……!! |
まさか……ギルティドラゴンの呪いの因子が砕け散って世界中に飛散している!? |
これは……回収不可能なほどの粒子ね…… |
くっそぉ……! |
このままでは、いずれ呪いの因子が…… |
………… |
…………………… |
!! |
浄化者よ…… |
そなたの覚悟、受け止めた…… |
コクリ………… |
浄化者よ……今一度、問う…… |
コクリ…… |
そうか……決めたんだな |
仕方ありません……ね^^ |
私は……あなたの選択に、従います |
しゃあないな……ニャハ♪ |
それしか……それしかないですわね |
そうね……私も出直しだわ? |
ともだちを……助けて……! |
俺も……私からも、お願いします! |
はぁ、はぁ……いいわよ、あ、相棒…… |
ワタクシは……いつもの通り |
世界を破壊しなければ世界は“黒き名”に染まる―― |
世界を壊す“罪”を背負う覚悟はあるか? |
コクッ……! |
心強き、浄化者よ…… |
……コクリ |
◆ ◆ ◆
これで永き眠りにつける…… |
………… |
我からの最後の贈り物だ…… |
あなたの目の前に光り輝く鍵が現れた――
!! |
世界が生まれ変わるために、新たな一歩を |
黄昏の鍵…… |
……!! |
これが、あの伝説の…… |
“The World”の至宝にして、伝説の |
フフフ……ここまで来た甲斐があったわね |
黒き名に染まりし世界と共に我は消える…… |
その力で、新たな一歩を踏み出すのだ…… |
……コクッ |
世界が……崩壊していく!? |
!? |
ちょっと…… |
世界が消えるのを、見守ることしかできないなんて…… |
あっけないもんやねぇ…… |
世界も……みんなも…… |
…………ふるふる |
その時、黄昏の鍵がまばゆい光となって
あなたの体を包んだ――
黄昏の鍵が…… |
マスター…… |
……!? |
ワタクシのナビゲーション情報取得権限が更新され、最高クラスの権限を得まシタ |
ただ今、ワタクシの持つ“The World”のナビゲーション情報を更新してイマス |
ナビコもバージョンアップしたのか!? |
なんと^^ |
今“The World”のコアへ直接アクセスできるようになったのですね^^ |
ワールド情報の全てが開放されてイマス…… |
マスターや皆さまと冒険した、あらゆる場所の情報をワタクシの中に取得いたしマス…… |
とても……懐かしい気分デスね |
が、頑張れナビコ! |
さすがに容量が厳しいデスね…… |
リミッター解除…… |
間もなく“The World”のアーキタイプの複製が完了いたしマス |
コクリ…… |
マスターと一体化した「黄昏の鍵」には、世界を再び構築する権限がありマス…… |
ワタクシのデータと、マスターがひとつになれば…… |
新たな“The World”を作り出せるかもしれマセン |
マスターの力によって、黒き呪いが浄化された「新たな世界」デス…… |
コクリ…… |
そうか…… |
お前とナビコが、新しい“The World”そのものになるということか……? |
ニコリ |
そのようですわね…… |
それでしたら、きっと冒険に満ちた世界になりそうですね……フフ |
(ブウゥ……ン……ジジッ)
そろそろ、この世界の保持が不完全になってきましたわ……お別れですわね |
……また、冒険をしましょう |
本当の冒険を…… |
せやな……轟雷にも声かけてな |
期待しているわよ、あなた…… |
その存在自体が、宝物の様な世界を…… |
一度、貴方のデータを調べたかったのですが少々、心残りですわね……ふふふ |
はい、実に調査しがいがありそうでした^^ |
ニコリ |
……いつか、また会えたら…… |
ともだち……か……絶対に会えるよな! |
絶対、絶対だぜ、アネゴーーーー…… |
みんなと出会えた幸運に、最大の感謝を…… |
また、会おう! |
……あの…… |
あのさ……あんたのおかげで妙な病気ともおさらばできるんだよね……? |
私だけじゃなく、黒ネームになったみんなを |
ありがとね…… |
……ニコリ |
えっ……ちょっと、なにコレ!? |
……あ、あ~あ! |
もう少しあんたと、この“The World”で |
またいつか、会えるよね! |
コクリ…… |
とうとう、二人だけになってしまいましたネ…… |
マスター…… |
コクリ…… |
ワタクシ、マスターの冒険のお手伝いができたコトを、誇りに思っていマス |
ワタクシ、少しはマスターのお役に立てたのデショウカ? |
こくこく…… |
……ソレでは、皆さんのために新しい世界の準備を始めマショウカ |
ワタクシの手を握ってクダサイ…… |
(ぎゅっ) |
………… |
マスター…… |
“新しい世界”でも、ワタクシはマスターとずっと、ずっと一緒デス…… |
コクッ……! |
………… |
“The World”再構築プログラム起動…… |
「世界」……「再誕」…… |
~ 数カ月後 ~
けっこう様変わりしたな、この世界も…… |
しかし「マク・アヌ」とは、また…… |
マク・アヌってなに……? |
くっ…… |
俺はまた会えて、感動してるぞ! |
ハイハイ、別にあんたのためじゃないわよ |
こんにちは、みなさん♪ |
そうね、良い天気で狩りっていうのは |
そうか? |
俺もどちらかといえば、デュエル日和だな! |
もう、武闘派はこれだから……やぁねぇ |
皆さんは魔物を狩りに行くところじゃなかったんですね、それは失礼しました |
……本当は、私も街を散歩してる方が |
シャノン~、どうしたの~? |
街で待ち合わせするー……? |
はーい、すぐに行きますから~ |
ねぇ、あなた……「この世界」は好き? |
はい、もちろん好きですよ |
それでは、また…… |
(タッタッタ……)
……もちろん好き、だって |
ああ、よかったな |
俺たちも、堪能させてもらおうぜ! |
そうね、行きましょ! |
~冒険する心があるかぎり「世界」はいつもそこにある~
『ギルティドラゴン 罪竜と八つの呪い』
完
全てのマスターに、感謝を……
本当にありがとうございマシタ!