今回の「NARUTO-ナルト- 疾風伝 ナルティメットストーム3」では、
巨大なボスとの戦闘がいくつかありますが、
その中でも特に注目してほしい戦闘が三代目火影VS九尾です。
今回は、そのステージの作り方をご紹介します。
まず、三代目火影VS九尾のステージは、
巨大な九尾を360度囲むように建物が配置された広大なステージ
であることが求められました。
また、ほとんどの建物はプレイヤーの足場になり、じっくりと見れてしまうということ、
そして、当然ですが決められた期間内で作成する必要があり、
クォリティと速さが求められました。
そこで、あらかじめ数種類のパーツを作り、
それを配置して街を作成する手法で行こうと考えました。
①パーツ作り
まずはこのような建物パーツを11種類用意しました。
街の広さを考え11種類もあれば、
違和感無く街並みを表現できると考えたからです。
②配置
「Autodesk® 3ds Max®(以下3ds Max)」上で
九尾を囲むように紫色のボックスを配置します。
この紫色のボックスの位置に建物パーツが配置されます。
この手法で作成をすると、11種類の建物パーツのクォリティを上げることによって
全体のクオリティの向上が可能になり、
限られた期間内で効率よく広大なステージを作成することが出来ます。
このステージを作るにあたり、一番力を入れたことは雰囲気作りです。
広く入り組んだ街の感じを出すために、
建物の配置を変えたり大きさを変えたりする作業を
何度も繰り返し、地道に組み上げていきました。
また、炎上した感じを出すためのライティングも工夫しました。
①レイアウト
プレイヤーが実際にその場に立ってみるとどう見えるか?
九尾はしっかり見えるか?
また、建物のレイアウトが単調になってはいないか?
そんなことを気にしながら、微調整をしていきます。
②ライティング
街が燃えているシーンなので、全体が赤くなるようにライティングしていきます。
また、光と影のコントラストを上げて、炎の強さを感じるようにしました。
ライティングは本当に大事な要素で、
納得のいくまで何度もトライ&エラーを繰り返しながら調整していきます。
ライティングの効果がお分かり頂けるでしょうか?
火災の中心である九尾のおなか辺りが一番明るくなっていて、
建物は逆光で真っ暗です。
これによって自然と九尾に目がいくようになり、
快適にゲームをプレイする事ができます。
また、九尾の禍々しさを表現することにも繋がり、
シーンのライティングとしては大成功といえるでしょう。
このステージは背景スタッフ全員で知恵を出し合い、
協力しながら作った印象深いステージです。
苦労が多かった分、出来上がった時はうれしくて
意味もなくこのステージを飛び回っていたのを覚えています。
また、このステージは
今までの「ナルティメットシリーズ」には無い疾走感があるステージに仕上がりました。
ぜひ、皆様も木ノ葉の里を縦横無尽に飛び跳ねてみて下さい。
それが制作者冥利に尽きるというものです。
■ティザー
■第二弾
■第三弾
「ナルティメット」シリーズ最新作!
アニメを自分で動かしているかのような美しいグラフィックで描かれる忍道対戦アクション。
ナルトをはじめとした個性あふれるキャラクターたちの中から好きなキャラクターを選択し、忍術や奥義をタイミングよく繰り出しながら戦闘を進めていきます。
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