東京スタジオ『響 -HIBIKI-』を観てきました!
『響 ~小説家になる方法~』を原作とした映画、『響 -HIBIKI-』を観てきました。
欅坂46のファンだけでなく、役者をしている方々からも「鮎喰響(あくい ひびき)役の平手友梨奈さん(欅坂46)が気になる!」と評判です。
事前に漫画も読みましたが継続中の漫画ですし、かなり特殊な主人公なので、どういう風に演出して映画の話を着地させるのか気になったというのもあります。
感想としては、面白い!
…面白いのですが、劇薬に近い危うさがあります。
天才の話なので、凡人や、「ちょっとだけ才能がある人」には結構きつい描写がたくさんあります。
あまりにも才能があると、何をしても周りが支えてしまうという形は、平成が終わりそうな今でも「起きる」のかなと思わせます。
そして、もともと、世の中は平等ではなかったということを思い出します。
漫画の1話で、のちに響の担当編集となる花井が「右肩下がりが続いて、最近はもうみんな諦め始めてて…スターの現れる前兆って気がしませんか?」と言うシーンがあります。
普通は、逆に考えると思います。
そもそも分母が大きくなってくれないと、いいものも出てこない。
もうこのままこの業界は終わるのではないか。
でも、そうじゃない。
スターは、現れる。
同じく1話目で、ネットからのデータ応募のみ受け付けに対して、郵送で応募してきた作品が読まれもせずに別の箱に入れられていました。
先輩編集者の言葉が刺さります。
「最低限のルールも守れない作家とは 仕事はできない。」
ごもっとも!
それでも、先輩より早く出社して、先輩よりも遅く帰っていた花井は、響の才能に気づきます。
スターを見つけてしまったのです。
響はルールを守ってなかったことにあとから気づいて編集に電話して、感想を聞いたら切ってしまう。
作家になろうとはまだ思っていなかった。
「そうだった、天才はいちいちルールとか気にするタイプの人間のわけがない」。
読んでる側も、ついそう思ってしまう。
恐ろしいのは、この狂暴な天才を映像化するにあたり、平手さんが何の違和感もなく演じていることです。
アイドルって女優もできるんだ…?
という錯覚を覚えます。
記者会見でのシーンでは、痛快なのに暴力が善とならないように、響という人間を表現する監督の表現の仕方がとても好きです。
観ようか気になっている人がいたら、是非観てみてほしいです。
事前に、「サイレントマジョリティー」のPVを観てみるのもいいかもしれません。
作者の柳本光晴さんが、「もし響が実写化するなら、主演は平手さんしかいないなと思いました。」とコメントをしたのも納得です。
次回も、お楽しみに!
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