戦場のフーガ2 オリジナルサウンドトラック Vol. 2
あの絶望は通過点に過ぎなかった ——
サウンドユニット「LieN -リアン-」によるエンディング「涙のチカラ」をはじめ、闘いのクライマックスまで、全80曲を超えるゲーム内BGMのうち後半の40曲を収録。
作詞・作曲を担当したCC2福田考代の楽曲コメントを紹介!
「アナタヲマモル」
子どもの人造人間を開発し、実験や戦争をしていることに心を痛めはじめた女性技術者「ママ」。
そのママが命を懸けて守った子ども「ジル」が敵となった時、ママの思念(データ)が入ったロボットが立ちはだかり、ジルを守ろうとする時のバトル曲です。
ママとジルの過去の生い立ち等、シナリオの奥の部分が切なくて、悲しいエピソードの一つです。
「ボクらの決着」
辛かった戦いがようやく終わり、平和な日常に戻ったプチ・モナ村の曲です。
続く戦闘で大人びた子ども達も、本当の意味で子どもに戻れる場所、子ども達が帰る村です。
子ども達の笑い声や笑顔あふれる様子にホッと一息つけるようにしてみました。
「涙のチカラ」
「大好きな人たち、仲間とは同じ世界を見たい、同じことを経験したい、ひとりだと心細いけど仲間といっしょならやり遂げることができるよね、強くなれるよね、」と、マルトたちも私自身もふだんから思っていることを重ねて歌詞にしてみました。
ひとりでただ曲を作っているわけではなく、ストーリーがあり、キャラクターや背景があり、そこに曲がついていく、この仲間がいないと私の曲は成り立たないと思っています。
ゲームを作り終わった後の経験を(プロジェクトの)仲間と共有できることがほんとに幸せなことだと思っています。きっとマルトたちも「みんながいるから強くなれる」と、思ってるはず。
曲調がエンディングっぽくなく少し激しいのですが、これは『戦場のフーガ2』がここで終わり、ということではなく『戦場のフーガ3』の0章がここから始まりますよ、というイメージで書いてみたからなんです。ここが私の中では『戦場のフーガ3』のスタート地点です。
「笑って晴れて」
ゲーム本編のシナリオと違い、クスッと笑えるかわいくてコミカルなお話なので、それに合うように明るい曲にしました。
ふだん、過酷な戦闘に疲弊した子どもたちに「せめてG線上の世界くらいは毎日楽しく子どもらしく過ごさせてあげたい」って気持ちを込めてます。
今日が楽しかったら明日の天気はきっと晴れるよね。
曲目リスト
【戦場のフーガ2 オリジナルサウンドトラック Vol. 2】
※収録曲数:40曲 / 再生時間:70分40秒
- ただ前を向くのみ
- 蹴散らす炎
- 乾いた心
- 希望を手繰り寄せる
- みんな一緒に帰るために
- 過去からのメッセージ
- アナタヲマモル
- 葛藤の道程
- 闇を照らす決意
- 覚悟の進撃
- 諦めないボクら
- 幻の中のしあわせ
- 覗き見る者
- 復讐の開幕
- 露見された偽り
- 小さな騎士の行軍
- 老いてなおも
- 勝利のそよ風
- 最後の報告
- 見つかるまでは
- 奇跡の帰還
- おかえり
- ボクらの決着
- 子どもたちに祝福を
- サヨナラおやすみ
- 涙のチカラ
- 舞い戻る要塞
- 闘いの果てに
- 誰のせいでもない
- 衝突する想い
- 手を取り合えば
- 優しい英雄
- 午後の一息
- 双子のステップ
- 穏やかな紋様
- 笑顔のふたり
- ゆったりおっとり
- 幼い花
- 笑って晴れて
- 夢と消えて
サウンドユニット「LieN -リアン-」
三谷朋世(ボーカル)/ 福田考代(作詞/作曲)
ゲーム制作会社サイバーコネクトツーがプロデュースする三谷朋世(ボーカル)、福田考代(作詞/作曲)によるサウンドユニット。2007年に結成。『戦場のフーガ』の主題歌・エンディングテーマのほか、『Solatorobo それからCODAへ』、『.hack』シリーズなどゲームタイトルの主題歌や挿入歌を数多く手掛ける。透明感のある伸びやかな歌声と叙情的なメロディ、世界観や心情を繊細に表現した歌詞で多くのファンを魅了する。