皆さんこんにちは。
本作の主人公アスラをはじめ、キャラクターのモデリングを担当させて頂いた木下です。
キャラモデル担当という事で、少しモデルの見た目について語ってみようかと思います。
今回「リアルでもない、アニメでもない、
このタイトルならではのキャラクタービジュアル」を
実現すべく、少し変わったシェーダー表現を行いました。
キャラクターの顔などに入っているギザギザした漫画チックな陰影の表現ですね。
具体的に言うと、4階調のトゥーン階調を施した後にノーマルマップに
ハッチング用のマップをタイリングでブレンドさせるという事をやっています。
・・・・と説明すると専門的すぎてしまって難しいですね。
平たく言うと、「ASURA’S WRATH」独特のビジュアル表現のために
大変こだわった技術や工夫を練り込んでいます、ということです。
実験当時はなかなか良い見た目にならず、素直に正攻法でいくべきか?
と思った事もありましたが、アスラの究極の怒りを表現するには
やはり避けては通れない!って事で、
腕6本でマウスを操り、なんとか形にしたつもりです。
「ASURA’S WRATH」の世界観に
うまくマッチしてくれたのではないかと思いますがいかがでしょうか。
モデルを作る上で大変だったのは、描き込まれたデザイン画の再現ですね。
煌びやかな装飾、全身をくまなく覆うモールドなど、
非常に作りがいがある半面、苦労もしました。
特にアスラの場合は腕も普通の人より若干多めですし…。
質感的な部分では、味わいのある金属表現にこだわっています。
古い仏具のような、くすんだ感じの鈍い光沢になるように
調整を重ねました(ワイゼンさんの手甲など)。
シーン別に色んなバリエーションの専用アスラが必要だったのも苦労した点です。
細かいものまで含めるとサッカーチームができるくらいの
バリエーションのアスラがいましたから。
まぁ、そんなこんなで完成した本作ですが、
アスラが黄金の腕を振り回して敵をなぎ倒している姿を見ると苦労もふっとんでしまいます。
我々の熱い想いがぎっしり詰まった
「ASURA’S WRATH」、ぜひとも体験してみて下さい!

画面は開発中の画像です。