「ストーム2」では、「ストーム1」の超アニメ表現を超え、
より「神作画表現」に近づく為に、新しい表現を求めて様々な試行錯誤を重ねました。
そして生まれた表現のひとつが、こちらです。
新たな表現をどの部分に使用しているか、探してみてください!

お分かり頂けたでしょうか?

アニメ特有の表現として、ダイナミックな動きを表現するときに
現実ではありえない「残像」を見せる事があります。
これをサイバーコネクトツーでは「おばけブラー」と呼んでいます。

「残像」が残る事により、一連のアニメーションの流れを
わかりやすく表現でき、なおかつ動きをスピーディに見せる事ができます。
「残像」が無い場合、どこか動きの固く、スピード感の無いものになってしまいます。

実際に3番のシーンでは、静止画であっても残像がある事によって、
ナルトが素早く身を引いている様子が伝わってきます。

また、残像の表現方法ですが、実は難しい事は一切していません。
キャラクターの動きに合わせて、上から残像の画像を表示しているだけなのです。

残像の画像は、とても簡単なもので構いません。
それどころか、この画像が複雑な物になっていると、
この画像に目が行ってしまい、せっかくの動きに目がいかなくなってしまいます。

さらに、残像を表示する時間も、ごく短い時間で構いません。
視認できるか、できないかのギリギリで使う事で、
動きを見ている人の頭の中で、勝手にアニメーションを補完し、
なめらかに感じさせる効果が出てくるからです。

残像の役割は、あくまでの「動きの補足」であり、
メインの動き、キャラクターのアニメーションを しっかりと見せる事を忘れてはいけません。

それでは最後に「おばけブラー」を用いた、神作画表現をご覧ください!

3Dの映像で、この様な2Dアニメ特有の「現実ではありえない表現」を
行うのは非常に難しく、「この様に表現する」といった
指針をもって作らなければ、良いものにはなりません。

「ストーム2」は、この様な見えるか見えないかの瀬戸際まで、
指針をもち、こだわりぬいて制作されております!