ケモノプロジェクト

ケモノプロジェクト

ケモノプロジェクト発足までの道のり

よし、じゃ、やるか。
(サイバーコネクトツー代表取締役 松山洋)


『ケモノ本を作りませんか?』

珍しく宣伝広報チームから企画書があがってきた。毎週の定例会議の席でのことだった。
私は立場上、いつも色んな部署と毎週、定例会議を行っているが宣伝広報チームの会議はいつも2時間。一年間通して色んなイベントを企画・実施したりもするし、資料集やグッズ製作などもあるので、宣伝広報チームの会議はとにかく話し合う要素が多い。
毎週、彼らは日々の仕事でも非常に忙しく必死にタスクをこなしているはずなのに…。

そんな中、一枚の企画書が。その企画書には“CC2が贈るケモナーの為の究極のケモノ本”なんてことが描いてあった。

“ん?これはどういうことなの?ん?
『Solatorobo それからCODA へ』ではないの?え?
『テイルコンチェルト』でもなく?『まもるくん』でもない?”
“オリジナルで?ケモノをテーマにウチが本を作るの?”

“・・・・・・・・・・・・・・・・・なんで?”

彼らの言い分は“こう”だった。

“今まで『テイルコンチェルト』や『まもるくん』や『Solatorobo それからCODAへ』の時もそうでしたが。ケモノには一定の濃い層のお客様がいらっしゃいます。そういうお客様が狂喜乱舞するような究極のケモノ本を作るんです。ええ、CC2で作るのです。社長もご存じでしょ? あるWEB サイトの用語解説には『ケモナーという言葉はサイバーコネクトツーが生み出した』って書いてあるくらいですよ? 真偽のほどはともかくとして。実際の話、社内だって社長を筆頭にケモナーだらけじゃないですか?みんな大好きじゃないですか。もう、よくないですか?ケモノ=CC2でいいじゃないですか。”

“・・・・・・・・・・・・・・・・・・おぅふ。”

どーした、ヤマノウチ。何があった。
なんでオマイラそんなに完全にスイッチ入っちゃってんの?
いや、WEB サイトになぜか『ケモナーという言葉はサイバーコネクトツーが生み出した』なんて書いてあることは知ってるよ?いや、そーだっけかなー?うん、まあ、あんまり自覚はなかったんだけどね。『.hack//G.U.』の時くらいから、そういうことになってるらしいけどね。
ふーむ。ウチで、ケモノ本、かぁ。オリジナルで?誰よりもケモノ好きを集めて?
うーん、それなら社内のスタッフだけじゃなくてさぁ。全国からたくさんのケモノ好きの絵師を集めようよ?
でないと“究極のケモノ本”なんて謳えないよ?わかってると思うけど、募集の告知内容も気をつけてね。
ネコ耳は、ケモノじゃないからね。いつも言ってるからわかってるよね?え? わかってる? あ、そう。

“よし、じゃ、やるか。”

“宣伝会議”なんて、物々しいことを言いつつもミーティングの流れはこんな感じです。
いつもウチの企画はこうやって、すごい速度で“決定”していくのです。
“うん、なるほど、いいね、よし、やろう。”が、いつもの承認プロセスなのです。
まあ、物事がすんなり決まる時ほどブレることも少ないのです。みんな納得してるし、理解も早い。
ウチくらいの規模の会社だと、フットワークが“売り”みたいなところがありますからね。
本書は“ケモノを愛するケモナーによるケモナーの為の究極のケモノ本”です。
全国のたくさんのケモナー達の愛によって誕生した本です。
本書を皮切りに、“サイバーコネクトツーは世界一ケモノが好きなケモナー集団であること”を宣言します。
それでは。また。シリーズ第2弾で、お会いしましょう!
だんだん“濃く”なっていきますよー。

株式会社サイバーコネクトツー代表取締役社長 松山洋

(THE KEMONO BOOK Vol.1より抜粋)

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