ようこそ新しい「セカイ」へ

ドットハックが初めての方、どうも初めまして!
そしてずっと観てるよ!やってるよ!な方、いつもありがとうございます。

サイバーコネクトツーのうちなんちゅ(沖縄の人)こと、入川です。

ついに公開されました「ドットハック セカイの向こうに」

ファンの方には長らくお待たせしました、ついに映画化です!
長いメディアミックスのシリーズの中で、シリーズ初の全国ロードショー。
まさに感無量でございます。

私がこの「.hack」というコンテンツに関わって10年、
一番最初のシリーズから数えて、ながく、なが~くやってきました。
今回、この「ドットハック セカイの向こうに」を制作するに当たり、10年前の資料や、
これまでに起きてきた出来事を改めて整理し直して、
いろーんな妄想や、いろーんな実験をしてきました。

設定やデザインは本当に細かく、キャラクターの性格、趣味嗜好、癖に至るまで決められ、
『THE WORLD』で描かれるゲーム世界のレベルパラメータや
バランス設定、武器の種類、職業、
はては属性紋章やギルドエンブレムに至るまで!
すみずみまでこの世界のイメージを作り上げています。

こんな世界だったら、こんなゲームだったら、
という気持ちを存分に詰め込んだ世界をぜひ
堪能して頂ければと思います。

さて、私は今回 設定制作、絵コンテ、デザイン、にも携わっておりますが、
主なお仕事内容としては アニメーションディレクター となります。

このお仕事は、アニメーション部隊の統括 といったもので、
アニメーションのクオリティ管理はもちろんですが、
その進行管理、そしてツール系のトラブル処理など、
アニメーターの仕事を円滑に進めるための
スーパーバイザーという役割も担っています。

今作ではこれまでサイバーコネクトツーが積み上げてきた
アニメーションスタイルと違っていましたから
スタッフもその感覚に慣れるのに苦労していましたね、でもその苦労のかいもあり、
素晴らしい3Dアニメーションが出来あがりました。

特に意識したのは
ファンの皆様でも、そして初めて「.hack」を観る方でも、自然に受け入れやすい
しっかりした演技と、表情を作り上げること。


注)画面は制作中の画像です。

そうして様々な方々の愛と努力の結果出来あがったのは、
リアル世界 そして ゲーム世界 双方違うテイストで描かれるアニメーション。
2Dアニメーション風味の絵作りと、
3Dアニメーションだからこそ生きる柔らかさと立体視で広がる世界。

 

双方イイところ取りの欲張ったスタイルと言ってもいいかもしれませんね。
もちろんサイバーコネクトツーらしい“顔芸”もまた進化しています!(笑
“柔らかくて”どこか“温かい”
そんな劇場用3Dアニメーション「ドットハック セカイの向こうに」を
よろしくお願いいたします!!

二つの世界を駆け巡るそら達の想いが、皆様の心に届く事を祈って。

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