ストーリー紹介
Chapter 1 -オトハ-
「死神はそこにいる」
暗闇の意識の中で目覚めた主人公は突如、
異形な姿をした怪物に襲われる。
頭の中に響いた謎の声の導きの元、
悪魔の強襲を退け、暗闇から抜け出すことに成功する。
熟練の死神「ギャレン」の元で
死神としての使命を告げられた主人公は、
その後、悪魔の気配を察知し、
少女を業へと陥れようと企む悪魔の元へ向かうのであった。
巷では天才バイオリニストとして有名だった少女。
資産家の令嬢で、厳しい家庭の元で育った。
厳しい母親が初めて褒めてくれたのが、
バイオリンの演奏だった。
以後、自分にはそれしか価値がないかの
ように演奏にのめり込んでいたが…
我が身の快楽のため、人を絶望へと陥れる悪魔。
人間の歪んだ表情を何よりの好物としている。
Chapter 2 -ナナミ-
「夢を追い求める辛さ」
ヴァイオリニストを目指す少女、
オトハを助けだした主人公は、
アイドルを目指す少女と出会う。
夢を叶えたい少女の目標は
とても高く険しいものであり、
その心のスキを付いてまたしても悪魔は
少女を業へと陥れようとする。
死神は悪魔から少女を守るため、
またひとつ夢を目指す女の子の過去を
垣間見ることになるのであった。
アイドルを夢見る女の子。
大好きだった天国のおばあちゃんの耳に
届くほどの有名人になると誓った。
自分の才能のなさに気付いてはおり、
心が折れかけたところを悪魔に狙われ…
美しき業を産み出そうと、頻繁に地上へと
顔を出す女形の悪魔。甘い言葉で人の心を混沌へと陥れる。
Chapter 3 -ミヨ-
「欠落した絶望の小鳥」
人を幸せにさせる本当の目的を再認識した
ナナミは強引に主人公の元へ引っ付いていき、
助手になろうと試みる。
そんな、ナナミを振り切ろうと身を隠す
主人公の前に霊視の能力を持つ
非常に悲しい目をした少女と出会うこととなる……。
幽霊が見える女の子。
数年前に死んでしまった母親の霊をずっと
探して回っている。
母の霊を見つけ、幽霊であっても
ずっと一緒にいたいと願っている。
絶望に暮れる人間を手の平で泳がせ、
業に堕ちる様子を楽しむ女形悪魔。
その醜悪な本性は姿形にも表れている。
Chapter 4 -ユカリ-
「本当の心の力」
霊視の少女、ミヨを悪魔から助け出した
主人公は、しばらくの間
平穏の時を過ごしていたが、
台風とも呼べるナナミが駆け付けたことにより、
波瀾万丈な日常が再び訪れる事となる。
悪魔の気配を察知した主人公は
ナナミと共に、急ぎ向かうも、
そこにはケガで苦しむ少女の姿があった……。
活発な陸上部(短距離走)の女の子。
学校(女子校)の中でモテモテで、
みんなから期待されていた。
しかし、車にはねられそうな少女を
身を挺して救ったことで選手生命を
絶たれる。
走れなくなった自分の事など
もう誰も相手してくれないと思い、
悪魔に取り憑かれる。
自己中心的で全て自分の思い通りに
事を運ぼうとする焔の力を持つ悪魔。
地獄の業火で他者の心までも焼き尽くす。
Chapter 5 -レナ-
「痛みからの解放」
突如、姿を現した白き悪魔
「ゼクター」の襲撃から、
幾ばかりかの月日が経過した……。
空が徐々に朱く染まり、
死神黙示録の第一の予言が
現実のものとなったある日の事、
次なる少女を狙う悪魔の反応に気づいた
死神とギャレンは、 急ぎ、
気配の元へ向かうも、少女の姿はそこにはなく、
白き悪魔「ゼクター」が待ち伏せていた……。
人の痛みを和らげるため、日々、
科学技術の研究・開発を行っている見習い科学者
心優しい少女の科学者としての苦悩に
打ちひしがれ、悪魔に目を付けられてしまう。
絶望した少女に業のタネを宿すことを
絶対的な正義だと考えている確信犯の悪魔。
自らを正義の使者と謳い、死神を夢を奪う
醜悪な連中だと豪語する。
Chapter 6 -ハルカ-
「業と言う名の活力」
死神となった経緯を知った後、
ギャレンは彼らの目の前から姿を消してしまった……。
そして、終焉の凶魔が地上に現れたことをきっかけに、
空は朱く染まり続け、
凶魔の進行も日を増す毎に激しくなっていった。
世界が凶魔に脅かされ続けるなか、
少女を狙う悪魔の脅威もより激しくなっていく……。
生まれながらの病弱な体質のため、
外で遊ぶことを許されなかった孤独な少女。
外の世界を自由に踏み出すことができない生活を
憎んだ結果、外の世界を壊してしまおうと
悪魔に惑わされてしまう。
深淵の氷結地帯に潜む氷の悪魔。
嫉妬や恨みといった負の感情こそ、
生きるために必要な感情だと確信し、
絶望に暮れる少女達に業のタネを植え続けている。
Chapter 7 -ヒトミ-
「憤怒に包まれた画家」
病弱な少女ハルカを
悪魔の業から救い出すものの、
このまま業を斬り続けることに苦悩する死神たち……。
そんな中、悲劇的な事件をきっかけに、
絵を描けなくされてしまった少女画家に出会う。
終焉の凶魔の攻撃も激しくなっていく一方で、
死神たちは前へ進もうとするが、悪魔は囁き続ける……。
類い稀な才能で人々を魅了する絵を
描いていた少女。
しかし、魅了しすぎたが故に
悲劇に見舞われる。
彼女の描いた絵と全く同じ題材の
重犯罪が起きてしまったのだ。
悪魔の言葉により、自分を不幸に陥れた
人間に復讐することへと目覚めてしまう。
悪魔の中でもその存在は古く、強大にして強力な悪魔。
思慮深く老獪で深淵のより深くに潜み、
悲劇の少女を陥れていく。
Chapter 8 -アイカ-
「夢穢されし赤き少女」
ヒトミを悪魔の業から助け、彼女の感謝の言葉に、
自分は間違えていなかったと想いを強くした死神。
その一方で、今までとは何か違う別の悪魔の気配を
感じるのであった。
世界の終焉を刻々と告げられる中、
とまどいを感じつつも前に進むが、
ナナミから、とある情報をもたらされる……。
貧しい人々を救いたいと思い
募金活動などを行う優しい心の少女。
ところが、悪意のある大人たちに、
集めたお金は奪われてしまった。
誰も信じることができなくなって
しまった少女に業のタネが忍び寄る。
ベテランの死神で、主人公の指導員を務めるが、
死神という存在の是非について疑問を持ち、
いつしか悪魔に身を委ねるようになってしまった。
Chapter 9 -最終章-
「終焉に至る8日間」
死神黙示録に書かれた世界終焉の予言は
着々と現実に現れていた。
そんな中、人々を救う方法を模索し続ける
死神であるが、ハルカが突如失踪したことを
知らされる。
死神は驚愕するが、それと同時にこれまでとは
比べものにならない程の強い悪魔の反応を
感じ取るのであった。
そこに現れた悪魔とは……。
人の夢を解放する悪魔こそ、人間にとって素晴らしい存在だと考えている。
欲にまみれて解放された人間を見るのが何よりの楽しみである。