第三章 最終話「恋人たちの哀歌」

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「ギルティドラゴン」開発ブログ

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私たちが一番乗りなのかなぁ、この塔?

そうとは限らないぞ?
まぁ、今回の待ち伏せ組はいないと思うがな

 
◆ ◆ ◆
 

カンザシと剣は、どこに納めればいいのかな~

神と名のつくものは、とかく高い所に祭壇を作り、祀られたがるものですわ

はぁ……やっぱり最上階よねぇ~

 
◆ ◆ ◆
 

最上階は20階となっておりマス
お覚悟を……

どっと疲れが……言わなくていいのに~!

みなさんと合流してなかったら、この塔に入る事も難しかったんでしょうね

本当にありがとうございます

塔の一番上……どんなだろう……

そこまで言われたら、頑張らないわけにはいかないわね~!

単純で助かる……

 
◆ ◆ ◆
 

はらら、頑張りすぎて疲れたのかしら……
ちょっと、目まいがクラクラと……

大丈夫かよ、バニラ

まさか、これ……

ええ、黒ネーム、かもしれませんわね

黒ネーム……!? やっとここまで来たのに
イタタ、頭痛が……これマジかも~!

思ったよりも、深刻な状況かもしれませんわね……

以前もおっしゃっていましたね
バニラさんの身に何が起きているんですか?

近くの黒ネームを倒した後、仮定でよければお話しますわ

 
◆ ◆ ◆
 

……ゥゥウウオォォ……

あっ!?
やっぱり出てきたみたいね、黒ネーム……

ひっ……
こ、これって……!?

バニラは出来るだけ下がってろ
アロンは、イリアを守っててくれ

了解、任せて!

よし、奴らはあの黒いヤツに気を取られてるみたいだな……

戦いが始まったら、その隙に先に行かせてもらうぜ……ククク

だが、なんだ……? さっきから妙に頭が、痛くなってきやがったが……

 
◆ ◆ ◆
 

ヴォォオアアァァ……

 
(ドシャ……)
 

うぅ~……
少し、頭痛が治まった……かも

油断も無理も、禁物ですわ

出来れば一度、お休みになられた方が良いのですが……休んでいただけないようですね

当ったり前じゃないの!
にひ~!!

……

バレてない……な?
よし、先回りさせてもらう……!

 
(サッ……)
 

 
◆ ◆ ◆
 

バニラさんの身に起きている現象ですが……
仮定という前提でお話しても?

ど、どんと来い、だわ!

バニラさんの体調不良は、黒ネーム化を経験した方のみに起きている症状のようですわ

アレルギー反応が過剰に現れるという、『アナフィラキシーショック』の様に……

黒ネームが近くに出現すると、過剰に体が反応してしまう、という現象ですわ

私の知る限り、人によってその症状には差があり、重篤さも異なるようですわね……

それって、どういう……?

御存知かと思いますが、かりん、すぅれんは二人とも黒ネームにされた事があります

すぅれんには、大きな影響がまだ見られないようですが、かりんは……

かりんは……?

かりんは二度目に黒ネーム化した時、両足がマヒして、車椅子の生活を送っていますわ

!!

そ、そんなことが本当にあるの~?
信じられない……信じられない、のだ……

先ほど言った通り、あくまで仮定の話ですわ
全く因果関係がないかもしれませんし

私は納得できますよ
ここは“The World”ですからね

そんな……

“The World”には都市伝説が沢山ある……
私も簡単には否定しにくいな

 
◆ ◆ ◆
 

う、うわああああああああっ!!
来るなっ! 来るなあぁっ!!

!?

上の階からか!!
しかも、今の声は……まさか正雪!?

いつの間にか、先を越されていたとは……
うかつでしたわね

しかし、かなり切迫した状況のようですが

とにかく、急いだ方がいいんじゃないの!?

コクッ!

 
◆ ◆ ◆
 

いたぞ、奥だ!

くそーっ!
森守の塔の時みたいに、また俺の邪魔を!!

ヴルルウゥ……

くそっ、こんな時に、腕が……まともに動かないだと……!? くそっ!!

ヴゥォオオ……

バカ!
あいつ、上の階に逃げていったぞ!

黒ネームも追っていったな……それに今、何か妙な事を言ってたな、腕がどうとか――

前に黒ネームにやられたからだとしたら……
おい、バニラは大丈夫か!?

あ、う、うん……じょぶじょぶ♪
だいじょぶなのだ~!

……

 
◆ ◆ ◆
 

いたか!?

いや、いないみてーだ……もっと上に――

わあああああああああああああああああああ
あああああああああああああああああっ……

 
(ドサッ……)
 

上の階から……だったな

……コクリ

……大丈夫……だいじょうぶ、なのだ……

 
(すっ……)
 

……だ、だいじょうぶ……だよ

うん、ありがとね……

イリアが他人を気遣うなんて、初めてだ……
すごく気に入られたみたいですね?

へへ、何か元気が出てきたのだ~!
行っくぞ~!!

コクリ

 
◆ ◆ ◆
 

ヴオァァアア……ア……ァ

 
(ボシィッ……)
 

多くの人を巻き込み、企んだ結末がこれか…
因果応報、というべきなんだろうが……

彼の「リアル」が今、どうなっているか、我々に知るすべはありませんわ……

なぁ……こいつを黒ネーム化したヤツの姿が見えないぜ?

さらに上に行った、と考えるしかないな
……バニラ、お前は帰れ

冗談でしょ、イリアに元気をもらったから
大丈夫だもんね! ね?

あ、うん……そうなの、かな

 
◆ ◆ ◆
 

大変な状況、というのは分かってますが、僕にとって、今日はとても素敵な日です

イリアが僕以外の人と、こんなに仲良くなってくれるなんて……

いや、少し寂しいかな……なんて
ははっ!

イリアも友達ができて嬉しい、けど……
お兄ちゃんが、一番……

あはは……

これが……天然のリア充……
クッ……俺には眩しすぎる!

 
◆ ◆ ◆
 

バニラさん、本当に大丈夫デスか?

何よ、突然……気味が悪いじゃないの

ワタクシは、皆さまの冒険の安全をお守りするのが使命デスから……

あー、はいはい……あんたも、ありがとね

ニコニコ

 
◆ ◆ ◆
 

う……頭痛、きた……
近いのかも……

バニラは、俺が守るぜ!

仕方ないな……出来るだけ守ってやるか

コクッ

あらやだ、モテ期が来ちゃったみたいね~
悪くないかも~♪

バカだなぁ、お前は……やれやれ

 
◆ ◆ ◆
 

ヴルルウゥ……

いたぜ、さっきの黒ネームだ!

バニラは後ろへ!

ん……あれは……!?

赤い……ひと……?

 
(ゴオオッ!!!!)
 

……ハイジョ、スル……

!!

 
(ザンッ!!)
 

ヴォオオオアアアアアッ……

 
(ボシィッ……)
 

赤いファントムが……黒ネームを、一撃で
片付けちゃった……!?

あれが本当のファントム、ですのね……

本当に噂に聞いた、三爪痕のようだ……

……カケラ……ハイジョ……

 
(ザッ……!)
 

ヤツが上に向かった!?

……レリーフだ!!
レリーフのかけらを、破壊するつもりだ!

それは、いけませんわ!

コクッ!!

 
◆ ◆ ◆
 

……カ、ケラ……
ハイ……ジョ……!

相変わらず、しぶといヤツ……

だが、もう一息だぜ!

 
(ゴオオウッ!!)
 

!?

カケラ……ハイジョ……スル!

新手ですか!? ……だが……何だ?
……私は、こいつを、知っている!?

まるで、死臭の漂うような……
死の……恐怖……くっ……!?

クッ……こいつが邪魔をして奥に行けない!
このままでは、レリーフのかけらが……

レリーフのかけらが破壊される!

……イリア……?
イリアは!?

あそこ!
ひとりだけ、奥にいるわよ!?

レ、レリーフのかけらを……守る……の?

!!

ダメだ!
危ないから、隠れていろ!

わ、わたしが……やらなきゃ……

 
(スッ……)
 

……カケ、ラ……

 
(ズルッ……)
 

いけない!
レリーフのかけらに触れてはダメだ!

ダメよ、イリア!!

イリア!!

 
(ダッ!)
 

!!

◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆
大広間
◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

ォオオオオオオオオオオッ!!

!!

まだ動けるのか!

イリア、レリーフから離れて!

……えっ

 
(パシッ!)
 

大丈夫かい、イリア?

……お兄ちゃんの……手が……
黒くなってる、よ……?

あ、はは……
僕がうっかり、触っちゃったノカ、ナ……?

 
(ドクン!)
 

ナンダ……コントロー……ル、ガ……

!!

うそ……だろ……

レリーフ……フレタモノ……

……ハイジョ……

 
(ザシュッ!!)
 

……イリ……ア……ゴメ……ン

 
(ザザァッ……)
 

えっ……おにい、ちゃん……?
ど……こ……?

……

ごめん……イリア……ごめんね

う、ううん……待ってるから……
すぐに、帰ってくるから……

ごめん……

レリーフ……ハイジョ……

だめっ!
それは、お兄ちゃんのだよ!

あっ! イリア!?

 
(バシッ)
 

イリア!
それに触っちゃ……えっ?

渡さない!
こわさせないよ!

レリーフのかけらを手にしても、黒ネーム化していませんわ……

彼女も、適合者だったのですね……

……!

レリーフ……フレシモノ……

 
(ドガッ!)
 

グ……ゥ……

…………

!?

どっちも消えちまった……
いま、誰が攻撃をしたんだ?

ふるふる……

すまん……
間に合わなかったようだな

急いだんやけどな……

轟雷……それに逆影!?

でも、収穫はありましたね……

 
(スッ)
 

新たなレリーフのかけらと、その適合者を見つける事ができたのですから――

◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆
第三章 完
最終章へ続く…
◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

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