第三章 1話「不和の人々」

カテゴリー: ストーリー, 第三章
「ギルティドラゴン」開発ブログ
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バランシアという新たな被害者を出した、レリーフの呪い…
消え去ったバランシアに、かつての自分の分身、ココレを重ね、バニラは意気消沈する
悲劇の末、二つ目の「レリーフのかけら」を手に入れた一同は、海底に沈む都市を後にして、魔の秘境セレカに戻ってきていた――
 

 

 

あー、なんかこう…暗いわねぇ

仕方ないだろう…
あれからそんなに時間も経っていないからな

ソレでもひと月は経過してマスよ、皆サマ?

……

そうだな、腐っていてもしかたない
我々に出来る事をするしかないだろう

でも、次のレリーフの手がかりなんて
どこにあるっていうのよ?

確実ではないが、レリーフのかけらがある所
黒ネームありと、これまでの状況が示しているな

確かにそうだけど…
えっ、もしかして黒ネーム狩りなのぉ!?

まぁ、そうなるかな?

見つけたい様な、見つけたくない様な…

では皆様、ハリキッテ行きマショウ!

コクリ

 
◆ ◆ ◆
 

とはいえ、どこから探せば良いものかしらねぇ…?

もう街に直接出て来る事は、あまりないと思うがな…

あてもない、流浪の旅が始まるのね…

 

 

あぁ?
本当の事を言っただけだろ、「毒ゾネス」!

上等だ!
表に出ろ!この「ひょろ腕」!

あらやだ、ケンカ?
カリカリしちゃって、やぁねぇ~

いちいち相手にして、とばっちりはゴメンだ…

あれは「銀の細腕」と「ポイズンハニー」のギルドメンバーみたいだぜ?

わ、急におどかさないでよ!

うっ、ゴメンよバニラ…

そのギルドなら、聞いた事があるぞ

「銀の細腕」は装飾品の生産系ギルドで有名だな

で、「ポイズンハニー」は闘技場にギルド参加してる、女キャラばかりのギルドだぜ

ああ、それで「ひょろ腕」に「毒ゾネス」
なんだ…

最近そのギルド同士でケンカしあってるらしいぜ、噂だけどな

まぁ、どちらにせよ近寄らない方が賢明だな…

 

 

近くのダンジョンや洞窟で、まだ行っていない場所はあるか?

ソウですね…
塔で言えば三賢者の塔の一つ「シュナの北塔」がまだ行ってマセン

うーん…
あそこに直接レリーフがあるとは思えないな

あるいは北の大陸に戻れば、ワレワレが未踏の地がまだアリマス

そうか…
一度戻ってみるか?

まったく目的地がないよりかはマシかぁ~

コクリ

 
◆ ◆ ◆
 

前回のレリーフの時、狼には別行動を取ってもらったが…

あの後、寅とはもうケンカしてないのか?

いつまでもそんな事を引きずる訳ねえだろ!
そもそもケンカしてないしな!

あんたがケンカと思ってなかっただけでしょ

またちょっとした誤解で壊れそうな、危うい関係だな…

そういえば、ヴィクトリアの師匠ともけっこう話したぜ!

おお、たしかアトラとかいったな?
良かったじゃないか、友達が増えて

いや…
あれは友達というよりも、やっぱり師匠だったぜ

うーん、よく分からんな…

一緒に冒険したら分かるんだぜ…

ちょっと白目むいちゃってない?

 

 

あっ…
またケンカみたいだぜ?

やれやれだな…

小細工ばかりしやがって…
あんたらはいつも、こざかしいんだよね~!

フン、自分の装備にこだわらない奴らには言われたくないよ

さっきと同じ「銀腕」と「ポイハニ」の
メンバーみたいねぇ?

「銀腕」…「ポイハニ」…?
銀の細腕とポイズンハニーの事か?

長いと覚えられないのだ~♪

 

 

俺はその場にいなかったから、バランシアがどうなったのか教えてくれよ?

一応、知っておいた方が良いだろうな…

ファントムからレリーフを守ろうとして、レリーフに触れ、黒ネームになったんだ

結局倒すしかなく、ココレと同じように消滅したという訳だ…

そうだったのか…

それから連絡はないのかよ?

本人からはまったくないな

轟雷からは「落ち着いたら連絡する」と返事があったが、それきりだ…

またキャラ作ってたら、手伝ってあげるのにな~

誰もがお前みたいに、すぐ切り替える事は難しいと思うぞ?

それは、どういう意味なのかしらー!?

私は褒めているつもりだぞ?

あらやだ、そうなの?

鉄の心臓をもつオンナ…

 
◆ ◆ ◆
 

普通はあれだけ酷い目に遭えば、引退してもおかしくないからな

恥ずかしながら、帰って参りました…
にひ~

うおおー!
帰ってきてくれてよかったぜーっ!!

お、おう…

バニラさんが、圧倒されてマス…

 

 

ふんにゅ~!
こんな山越え、なんともないんだからねー!

そうだそうだ、生きてるだけでも有難いと思わないとな

ん?
丘の向こうにアヤシイ影が見えたような…

なに!?
行くぞ!

ヒィ~!?
走らないでぇ~!

 
◆ ◆ ◆
 

ヴモモオオオオオォォ…

こんなところで黒ネームが出るとはな…

にひー、ちょっと気を抜いてたわね

他には見当たらないし、野良っぽいぜ?

さすがにレリーフがこんなところに放置されてるはずもないしな

 

 

やはり先ほどの黒ネームは、どこからか流れてきた残党か?

この前、神殿のところにいたヤツかしらね~?

あの時大量に発生していたヤツらは、七海がほとんど蹴散らしたがな

何体か逃げてたのかしらね…
ツメが甘いんじゃない?

我々も手伝ったよな?

にひ~…
甘いのはこっちだったのだ

 
◆ ◆ ◆
 

それにしても、黒ネームが大量に湧くのっておかしいわね

黒ネームが皆、レリーフに触れた訳じゃないかもしれんぞ

ん?
どーゆー事?

私が黒ネームに襲われた時に、腕が動かなくなった時があったが…

あれは黒ネーム化する一歩手前だったんじゃないか?

ぞぞぞ…

私も考えるだけで鳥肌が立った…
改めてお前達に感謝するよ

 
◆ ◆ ◆
 

黒ネームに攻撃されたら、黒ネームになるかもしれないのか…

こいつは下手をすれば、一気に増殖する可能性もあるな

CC社はそれを知ってんのか?
…知ってるんだろうな

この先、慎重に動く必要があるぞ…

コクリ

 
◆ ◆ ◆
 

レリーフのかけらは、今どれだけ回収されているんだろうな?

あのお姫様が持ってるのは
知ってるけどねぇ?

刹那か…それ以外は確かに知らないな

 

 

実は、お姫様とうちのコだけだったりして~

ハハ、まさか……な

さすが、ワタクシのマスターでございマス!

 
◆ ◆ ◆
 

と言う事は、黒ネームに襲われても、このコなら免疫あるのかしら!?

!?

おお…それは盲点だったな
試してみる価値はありそうだが…

ぶんぶんぶん!!

やぁね~
冗談よ、冗談!
ねぇ?

えっ

えっ?

あ、ああ
…もちろん冗談、だぞ?

 

 

ここは相変わらず雑然としているな
良い意味でだぞ?

でも、ここでもケンカしてる人たちがいるわねぇ…

この街でその様な振る舞いをするとは…
命が惜しくないらしいのう

冗談言うな、ここは天下の大辻市場だぜ?

商売するのにテメーらの許可なんいらねーよ!

ならばわらわの目の届かぬ所でやるがいい…
目障りだと言うておるのだ

わ、わ、どうしましょう!?
ケンカはダメ、ですよ~

また銀腕とポイハニのメンバーみたいだな

お前もその省略系で行くのか…

うむ?
どうした、貴公ら

ああ、七海か
久しぶりだな

いや~、最近みょーにケンカしてる場面に出会っちゃってね~

ああ…銀腕とポイハニの者達か
最近は確かに争いが激化しているな

えっ、この省略系で共通されてたのか…
了解した

ポイズンハニーは闘技場への参加を奨励しているからな

闘技場に近いこの街を拠点にする者も多い…
故に、銀の細腕の者もやりにくかろうさ

どうして仲が悪いのかしら?

装備品の品質で強さを求める銀腕と、自らを鍛えて強さを求めるポイハニ…

思想の違いから、争いに発展したようだが…
詳しくは知らぬよ

色々あるんだな…

闘争は闘技場でやれば良いものを…
おっと、私はもう行かねばならん

ああ、御武運を

うむ、貴公らもな

 
ザッザッザ…
 

にひー、長居するといざこざに巻き込まれそうなのだ~

そうだな…
では北の大陸ルゥ・エリユに向かおう

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